医療法人晃仁会 フクロ歯科医院

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世界で一番広まっている病気は歯周病!?

ギネス世界記録に認定
「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」
これは、ギネスブックに実際に記載されている文章です。
2001年、歯周病は全世界で最も蔓延(まんえん)している病気として、ギネス世界記録に認定されました。

30代以上の3人に2人が歯周病
ギネス世界記録に科学的な根拠があるとは限りませんが、少なくとも、多くの人が歯周病に冒(おか)されていることは事実です。
実際に、厚生労働省が実施した歯科疾患実態調査(平成23年)の結果、30代〜70代の3人に2人は、歯周組織に何かしらの異常があることがわかっています。

歯を失わないために
歯を失う原因の中で最も多いのが歯周病です。
多くの人が歯周病になってしまうことがわかりましたが、日頃から口内のメンテナンスを怠らず、できるだけ歯周病にかからないように、進行を遅らせるように気をつけましょう。

歯みがきの歴史を知ろう!

毎日お世話になる歯磨き粉。
今や、色々な色や味のものを選びたい放題ですよね。
そういえば、この歯磨き粉って、いつからあるのでしょうか。
今回はそんな歯磨き粉にまつわるお話です。
人類と歯痛の付き合いはいつ頃から?
歯磨き粉の基本的な役割は、歯を白くして口臭を消すこと。
この歯磨き粉、日本ではどうやら江戸時代あたりから製造・販売が盛んになったようです。
当時の歯みがき粉は陶土を水でこした上澄みの粒に香料を混ぜてつくられたものが多く、粒子は粗め。
歯のエナメル質が削られて、歯を磨くほどに脆くなる粗悪品もあったと言います。
現代と同じように、江戸時代にも様々な歯磨き粉が発売されました。
例えば、1625年に江戸の丁子屋喜左衛門が発売した「大明香薬」は、朝鮮伝来の製法を取り入れて売り出したもの。
当時の口中医(歯医者さん)の兼康祐悦が創業、現在も東京都文京区で商売を続ける「かねやす」からは「乳香散」という歯磨き粉が発売。
式亭三馬の滑稽本『浮世風呂』には「梅紅散」という商品名が登場しています。
歯みがき粉売りは江戸のエンターテイナー!?
江戸時代、歯磨き粉はどのように売られていたのか。
「歯みがき粉売り」という職業があったのだそうです。
引き出し付きの棚を肩にかけ、毎朝「おはよう、おはよう」と声をかけ路地を回り歩いたのです。
この「おはようの歯みがき粉売り」は、江戸末期には市中だけで数百人に上ったといわれます。
歯みがき粉売りは、江戸のちょっとした人気者だったようです。
「百眼米吉(ひゃくまなこのよねきち)江戸の花、梅勢散薬歯磨」とかけ声の威勢がよかった百眼米吉は、大恩寺前と書かれた箱と、目が描かれた半面がトレードマーク。
お寺の境内などでは、巧みな口上で人々の注目を引き、芸を見せて歯磨き粉を売る人たちもいました。
松井源水は浅草寺の界隈で独楽(こま)回しの曲芸を見せ、歯の薬と歯磨き粉を売っていました。
松井源左衛門や長井兵助は居合い抜きを見せて歯磨き粉を売るだけではなく、抜歯や入れ歯を作ることもしていたのだとか。
今で言うなら、歯磨き粉売りたちが自分たちでCMをしていたようなもの、なのかもしれませんね。

粘液のう胞について

いつの間にかできている口内炎、小さいのに痛くて嫌ですよね。

でも、たまに、ぷっくりふくれているのに痛みがない、そんなことはないでしょうか?

もしかするとそれは口内炎ではなく、粘液のう胞(ねんえきのうほう)かもしれません。

今回は、粘液のう胞についてお話します。

粘液のう胞とは

粘液のう胞とは、簡単に言うと、粘膜(ねんまく)の下に唾液(だえき)が溜まって袋状になったできもののことです。もう少し詳しく見ていきましょう。

唾液を分泌(ぶんぴつ)する唾液腺

唾液は、唾液腺という無数の管を通って口の中にでてきます。特に耳の下、顎の下、舌の下辺りに大きな唾液腺が集まっており、

「耳下腺」

「顎下腺」

「舌下腺」

と呼ばれます。これが3大唾液腺です。

また、小唾液腺という小さな唾液腺が口内全体に広がっています。粘液のう胞に関わるのは、この小唾液腺です。

詰まりの原因

唾液が詰まって粘液のう胞ができてしまうのは、多くの場合、唾液腺への傷が原因です。唾液腺が傷つくと、そこから唾液が漏れ出して行き場を失います。それが溜まって袋状になったものが、粘液のう胞なのです。

例えば、食事中に唇を噛んでしまったり、硬い食べ物が当たったりしたときに発生します。また、⻭ブラシによって傷つくこともよくあるので、⻭を磨くときの力の入れすぎにも注意が必要です。

症状

多くの場合、痛みはありませんぷくっとしたできものができます下唇や舌の裏にできやすいです(舌の先にできたものは、ブランディンヌーンのう胞と呼ばれます)

治療法

通常は破れたり、時間が経ったりすることで自然に治癒(ちゆ)します。いじってしまうと治りにくくなるかもしれないので、意識しすぎないようにしましょう。再発を繰り返すときは、手術により一部の唾液腺を取り除いてしまう場合もあります。

あなたは知ってますか? 口・歯にまつわる故事・熟語

切歯扼腕(せっしやくわん)
「切歯扼腕(せっしやくわん)」は、大昔にあった事件を基にしてできた言葉、いわゆる「故事成句」です。
そして、この言葉の基になったとされる事件は、なかなか衝撃的なものです。
秦の始皇帝暗殺を命じられた荊軻(けいか)という人物は、同じく秦の始皇帝を倒そうと考えている将軍・樊於期(はんおき)に計画を相談します。
すると樊於期は、自分の腕を強く握りしめ、「それこそ、私が日夜歯ぎしりして、待ち続けたことだ」と言うと、自ら自分の首を切り落としたのだそうです。
荊軻は、クーデターを起こそうとしていた樊於期の首を持ってきた、という触れ込みで秦の始皇帝に近付こうとしましたが、暗殺自体は失敗に終わったのだそうです。
自分の腕を強く握りしめることを「扼腕(やくわん)」、激しく歯ぎしりすることを「切歯」と言います。
樊於期が怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし腕を強く握り締めたことを受けて「切歯扼腕(せっしやくわん)」は非常にくやしがっているさまを表現する言葉になりました。

キシリトールとは

キシリトールという言葉を聞いたことがあると思います。ガムや歯磨き粉のなかに入っている成分で天然の代用甘味料です。代用甘味料とは、砂糖(スクロース)の代わりに食べ物などに使われる甘味物質のことです。甘いものを食べたいけれど糖質が心配の方や、虫歯予防におすすめです。他にも、ソルビトールやエリスリトールなどがあります。

そもそも虫歯の原因とは

お口のなかにいる虫歯菌は、歯の表面の汚れ(プラーク)などに潜んでおり、食べたり飲んだりした中にある糖分を分解して酸を生成します。その酸によって、歯が溶かされてしまい虫歯になってしまいます。歯はプラークの酸性度が強くなり、pHが5.5以下になると溶けだすことが分かっています。

この、酸を生成することがない代用甘味料が、キシリトールです。また、キシリトール入りガムを噛むことで、唾液の分泌が促進されpHも安定します。さらに、唾液内の成分が歯の再石灰化(歯を強くする)ことも期待できます。

 

キシリトール入りの製品を選ぶポイント

「歯に信頼」マークのある製品を選ぶことです。歯が傘をさしてむし歯にならないように酸から歯を守っているマークです。厳しい製品テストを通過し、より安心できるように、pH5.7以下にならない製品だけに「歯に信頼」マークが使われています。

また、ガムはキシリトール100%のものを選ぶことをおすすめします。歯科医院で販売されているものはほとんどがキシリトール100%です。

 

キシリトールの副作用

気を付けておきたいのは、食べ過ぎです。キシリトールを取りすぎると下痢になることがあります。人によっては一粒でもなる場合があるので注意しましょう。

舌磨きについて

皆さん毎日欠かさず「⻭磨き」はしていますよね。
では、「舌磨き」はどうでしょう?
「えーっ?舌なんて磨いたことないよ〜」という方も、中にはいるかもしれませんね。
でも、舌もきれいにしておいた方が、実は何かと良いんです。

舌もきれいにして、大切に!
舌の表面には、皆さんもご存じの通り「味蕾(みらい)」と呼ばれる、味覚を感じるセンサーがあります。
また、食べ物を嚙むとき、舌は食べ物を⻭と⻭の間に移動させたり、⻭で噛み砕く際には食べ物を固定したり、さらにはかみ砕いた食べ物を集め、反対側の⻭に移動させて、再度噛んだりします。そして、飲みこめるくらいに細かくなったら、舌はかみ砕いた食べ物を集めてのど、食道に送ります。かみ砕いた食べ物と唾液(だえき)を混ぜ合わせ、飲みこみやすくするのも舌の役割です。さらに、言葉を発するときにも動いて、様々な音を出すためのお手伝いをしています。

舌磨きをすることのメリット
食べたり飲んだりすることで⻭が汚れるのと同じように、舌にも汚れが付きます。白や⻩色、ときには黑っぽい苔(こけ)のようなものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。凹凸がある舌の表面には、はがれた粘膜や食べ物のカスなどがつきやすく、さまざまな細菌が増殖して「舌苔(ぜったい)」になるのです。舌を磨いて、舌苔を取り除くことで、こんな効果があると言われています。

口臭を防ぐ
口臭の主な原因は舌苔だと言われます。舌磨きで舌苔を取り除くことで、口臭予防につながるのです。
味覚を正常に戻す
舌苔が蓄積すると、味を感じにくくなってしまいます。舌をきれいにすると、本来の味覚を取り戻すことができます!
病気を予防する
舌苔の蓄積によってさまざまな細菌が増殖すると、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になります。舌磨きで舌苔を取り除き、細菌の増殖を抑えることは、インフルエンザや風邪などの感染症対策にもつながるのです。

舌磨きの方法

Step1
鏡を見ながら舌を前に突き出して、舌の後方に舌苔がついていないか確認します。
Step2
舌ブラシを鏡で見える最も奥に軽くあて、手前に引いてください。決して力を入れ過ぎないように!汚れが取れたら舌ブラシの先を水道の水でよく洗います。Step1→Step2を何度も繰り返しながら、舌を磨いていきます。

舌磨きQ&Aコーナー

Q:何を使って磨けばいいの?専用のブラシが必要?
A:毛先の柔らかい小児用の⻭ブラシや、目の粗いタオルなどを使って舌を磨いてもOK。ただ、専用の舌ブラシを使うと、さらに効果的です。

Q:舌を磨く頻度やタイミングは?
A:起きた時、⻭を磨くついでに舌を磨けばOKです。それ以上舌磨きをすると、かえって舌の粘膜を傷つけてしまう恐れもあるので、要注意!!舌が汚れたままにしておくと、口臭の原因になってしまうだけではなく、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になってしまうことも。正しい「舌磨き」を学んで、口の中を清潔に保ちましょう!

意外と大切な「噛み合わせ」を知ろう

歯並びがきれいかどうか、歯そのものの白さは気にすることがあると思いますが、「噛み合わせ」を気にしたことはあるでしょうか。
今回は、自分でもチェックできる歯の噛み合わせについて学びましょう。
自分でもできる! 歯の噛み合わせチェック
自分の歯の噛み合わせが良いかどうかを気にしている…という方は、ひょっとしたら少ないかもしれません。
でも歯の噛み合わせが悪いと物を噛む力が低下したり、発音が悪くなったり、ほほや舌を噛んで口内炎ができやすくなることもあるのだとか。
噛み合わせをチェックするポイントは、全部で6つあるのだそうです。

①〈前後のバランス〉
上の歯が下の歯より2〜3ミリ外側に並んでいるか。
前歯だけでなく奥歯も、上の歯が下の歯より2〜3ミリ、外側に並んでいるのが良い状態です。
②〈左右のバランス〉
上下の前歯の真ん中が一致しているか。
上下のあごの骨や歯の噛み合わせがずれていると、食べ物をしっかり噛めなくなるだけでなく、顔を正面から見た時に、顔の下半分が曲がり、ゆがんで見えることがあるそうです。
➂〈上下の前歯の噛み合わせの深さ〉
上の前歯が下の前歯に2〜3ミリの高さで重なっているか。
下の前歯が1/3程度隠れる深さで重なっているのが理想的です。
上下の前歯が噛み合っていなかったり、逆に上の前歯と下の前歯の重なりが4ミリ以上ある場合は、理想的な状態とは言えません。
➃〈歯並びの状態〉
歯が横の歯と重ならずに並んでいるか、永久歯の歯と歯の間にすき間が空いていないか。
あごの骨の大きさと、歯の大きさのバランスが取れていないと、永久歯に生え換わる時にスペースが足りずに歯が重なってしまったり、歯並びがガタガタになることがあります。
⑤〈鼻呼吸ができているか〉
力を入れなくても自然に唇を閉じることができるか。
口呼吸が習慣になっていないか。
前に出ている上の前歯があったり、口元全体が前に出ていると、無自覚に口呼吸になっている場合があります。
自分の横顔を見た時、口元が出ていないかどうかチェックしましょう。
⑥〈口角の位置〉
口を閉じた時、左右の口角の高さは同じでしょうか。
鏡で自分の正面の顔を見て、左右それぞれ、目から唇の端までの距離を確認しましょう。
口角の高さがずれている場合、左右の噛み合わせがずれている可能性があります。

また、笑顔を作ってみて、その時の左右の口角の高さに違いがないかもチェックしてみましょう。