医療法人晃仁会 フクロ歯科医院

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世界で一番広まっている病気は歯周病!?

ギネス世界記録に認定
「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」
これは、ギネスブックに実際に記載されている文章です。
2001年、歯周病は全世界で最も蔓延(まんえん)している病気として、ギネス世界記録に認定されました。

30代以上の3人に2人が歯周病
ギネス世界記録に科学的な根拠があるとは限りませんが、少なくとも、多くの人が歯周病に冒(おか)されていることは事実です。
実際に、厚生労働省が実施した歯科疾患実態調査(平成23年)の結果、30代〜70代の3人に2人は、歯周組織に何かしらの異常があることがわかっています。

歯を失わないために
歯を失う原因の中で最も多いのが歯周病です。
多くの人が歯周病になってしまうことがわかりましたが、日頃から口内のメンテナンスを怠らず、できるだけ歯周病にかからないように、進行を遅らせるように気をつけましょう。

粘液のう胞について

いつの間にかできている口内炎、小さいのに痛くて嫌ですよね。

でも、たまに、ぷっくりふくれているのに痛みがない、そんなことはないでしょうか?

もしかするとそれは口内炎ではなく、粘液のう胞(ねんえきのうほう)かもしれません。

今回は、粘液のう胞についてお話します。

粘液のう胞とは

粘液のう胞とは、簡単に言うと、粘膜(ねんまく)の下に唾液(だえき)が溜まって袋状になったできもののことです。もう少し詳しく見ていきましょう。

唾液を分泌(ぶんぴつ)する唾液腺

唾液は、唾液腺という無数の管を通って口の中にでてきます。特に耳の下、顎の下、舌の下辺りに大きな唾液腺が集まっており、

「耳下腺」

「顎下腺」

「舌下腺」

と呼ばれます。これが3大唾液腺です。

また、小唾液腺という小さな唾液腺が口内全体に広がっています。粘液のう胞に関わるのは、この小唾液腺です。

詰まりの原因

唾液が詰まって粘液のう胞ができてしまうのは、多くの場合、唾液腺への傷が原因です。唾液腺が傷つくと、そこから唾液が漏れ出して行き場を失います。それが溜まって袋状になったものが、粘液のう胞なのです。

例えば、食事中に唇を噛んでしまったり、硬い食べ物が当たったりしたときに発生します。また、⻭ブラシによって傷つくこともよくあるので、⻭を磨くときの力の入れすぎにも注意が必要です。

症状

多くの場合、痛みはありませんぷくっとしたできものができます下唇や舌の裏にできやすいです(舌の先にできたものは、ブランディンヌーンのう胞と呼ばれます)

治療法

通常は破れたり、時間が経ったりすることで自然に治癒(ちゆ)します。いじってしまうと治りにくくなるかもしれないので、意識しすぎないようにしましょう。再発を繰り返すときは、手術により一部の唾液腺を取り除いてしまう場合もあります。

キシリトールとは

キシリトールという言葉を聞いたことがあると思います。ガムや歯磨き粉のなかに入っている成分で天然の代用甘味料です。代用甘味料とは、砂糖(スクロース)の代わりに食べ物などに使われる甘味物質のことです。甘いものを食べたいけれど糖質が心配の方や、虫歯予防におすすめです。他にも、ソルビトールやエリスリトールなどがあります。

そもそも虫歯の原因とは

お口のなかにいる虫歯菌は、歯の表面の汚れ(プラーク)などに潜んでおり、食べたり飲んだりした中にある糖分を分解して酸を生成します。その酸によって、歯が溶かされてしまい虫歯になってしまいます。歯はプラークの酸性度が強くなり、pHが5.5以下になると溶けだすことが分かっています。

この、酸を生成することがない代用甘味料が、キシリトールです。また、キシリトール入りガムを噛むことで、唾液の分泌が促進されpHも安定します。さらに、唾液内の成分が歯の再石灰化(歯を強くする)ことも期待できます。

 

キシリトール入りの製品を選ぶポイント

「歯に信頼」マークのある製品を選ぶことです。歯が傘をさしてむし歯にならないように酸から歯を守っているマークです。厳しい製品テストを通過し、より安心できるように、pH5.7以下にならない製品だけに「歯に信頼」マークが使われています。

また、ガムはキシリトール100%のものを選ぶことをおすすめします。歯科医院で販売されているものはほとんどがキシリトール100%です。

 

キシリトールの副作用

気を付けておきたいのは、食べ過ぎです。キシリトールを取りすぎると下痢になることがあります。人によっては一粒でもなる場合があるので注意しましょう。

舌磨きについて

皆さん毎日欠かさず「⻭磨き」はしていますよね。
では、「舌磨き」はどうでしょう?
「えーっ?舌なんて磨いたことないよ〜」という方も、中にはいるかもしれませんね。
でも、舌もきれいにしておいた方が、実は何かと良いんです。

舌もきれいにして、大切に!
舌の表面には、皆さんもご存じの通り「味蕾(みらい)」と呼ばれる、味覚を感じるセンサーがあります。
また、食べ物を嚙むとき、舌は食べ物を⻭と⻭の間に移動させたり、⻭で噛み砕く際には食べ物を固定したり、さらにはかみ砕いた食べ物を集め、反対側の⻭に移動させて、再度噛んだりします。そして、飲みこめるくらいに細かくなったら、舌はかみ砕いた食べ物を集めてのど、食道に送ります。かみ砕いた食べ物と唾液(だえき)を混ぜ合わせ、飲みこみやすくするのも舌の役割です。さらに、言葉を発するときにも動いて、様々な音を出すためのお手伝いをしています。

舌磨きをすることのメリット
食べたり飲んだりすることで⻭が汚れるのと同じように、舌にも汚れが付きます。白や⻩色、ときには黑っぽい苔(こけ)のようなものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。凹凸がある舌の表面には、はがれた粘膜や食べ物のカスなどがつきやすく、さまざまな細菌が増殖して「舌苔(ぜったい)」になるのです。舌を磨いて、舌苔を取り除くことで、こんな効果があると言われています。

口臭を防ぐ
口臭の主な原因は舌苔だと言われます。舌磨きで舌苔を取り除くことで、口臭予防につながるのです。
味覚を正常に戻す
舌苔が蓄積すると、味を感じにくくなってしまいます。舌をきれいにすると、本来の味覚を取り戻すことができます!
病気を予防する
舌苔の蓄積によってさまざまな細菌が増殖すると、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になります。舌磨きで舌苔を取り除き、細菌の増殖を抑えることは、インフルエンザや風邪などの感染症対策にもつながるのです。

舌磨きの方法

Step1
鏡を見ながら舌を前に突き出して、舌の後方に舌苔がついていないか確認します。
Step2
舌ブラシを鏡で見える最も奥に軽くあて、手前に引いてください。決して力を入れ過ぎないように!汚れが取れたら舌ブラシの先を水道の水でよく洗います。Step1→Step2を何度も繰り返しながら、舌を磨いていきます。

舌磨きQ&Aコーナー

Q:何を使って磨けばいいの?専用のブラシが必要?
A:毛先の柔らかい小児用の⻭ブラシや、目の粗いタオルなどを使って舌を磨いてもOK。ただ、専用の舌ブラシを使うと、さらに効果的です。

Q:舌を磨く頻度やタイミングは?
A:起きた時、⻭を磨くついでに舌を磨けばOKです。それ以上舌磨きをすると、かえって舌の粘膜を傷つけてしまう恐れもあるので、要注意!!舌が汚れたままにしておくと、口臭の原因になってしまうだけではなく、虫⻭や⻭周病、口内炎などの原因になってしまうことも。正しい「舌磨き」を学んで、口の中を清潔に保ちましょう!

オタマジャクシの歯はニセモノ!?

多くの動物には、私たちと同じように「歯」が生えています。どんな生きものも何かを食べていかなければ生きていけないので、なんら不思議なことではありませんよね。ただ、この「歯」にはホンモノとニセモノがあるのをご存知でしょうか?

ヒトの歯は「真歯(しんし)」

ヒトの歯は、真歯と呼ばれるホンモノの歯です。その証拠に「象牙質」という組織が存在しています。ホンモノの歯である条件は、「エナメル質」ではなく「象牙質」があるかどうかなのです。

オタマジャクシの歯は「角質歯(かくしつし)」

オタマジャクシは、成長してカエルになるために、石に生えている苔や藻を食べます。その際、やはり歯が必要となるのですが、私たちのものとは少し異なります。なぜなら、彼らの歯には象牙質がないからです。専門的には「角質歯」と呼ばれるもので、元をたどれば爪や髪の毛と同じなのです。そんな上皮が角化しただけの歯は、ニセモノと言わざるを得ませんね。ちなみに、ヤツメウナギにも同じような角質歯が生えています。こんな風に、いろいろな動物の歯に注目してみるのも面白いですよ!

スポーツと「⻭」の意外な関係

スポーツ選手も「⻭が命」
世界のホームラン王、王貞治さんは、現役を引退する頃には奥⻭がボロボロだった・・・という有名なお話があります。
これは、ボールを打つ時に奥⻭をグッと噛み締めていたから。
ちなみに、フィギュアスケートの浅田真央さんも、以前インタビューで「ジャンプのときに奥⻭を噛みしめるため、⻭が欠けることがある」と答えていたことがあるそうです。
頑丈な⻭があるから、一流になれる
時速150キロのボールを打ったり、フィギュアスケートでジャンプする時、アスリートたちの奥⻭には数100グラム〜1トンもの負荷(ふか)がかかるのだとか。
人は奥⻭をグッと噛み締めることで、重心が安定し、体がスムーズに動くようになります。
そのため、一流アスリートたちの⻭はボロボロになるわけです。
ちなみに、メジャーリーグでも活躍したイチローさんは、1日に5回⻭を磨いて、良い状態を保つようにケアしていたそうですよ。
嚙み合わせが成績を左右する!?
また、スポーツでトップを目指す子どもたちは、早いうちから⻭列矯正をしてかみ合わせをよくするのだそうです。
なぜなら、噛み合わせが悪いと、脳や顎への刺激が正しく伝わらないから。
トップアスリートはもちろん、私たちが日常生活を送る上でも、⻭並びや噛み合わせが悪いと、仕事や勉強に集中できない・・・ということが起こってしまうのです。
⻭は、アスリートが実力を発揮するために欠かせない要素。
皆さんも、噛み合わせを改善してもっといいパフォーマンスを発揮してみませんか?

虫歯が副鼻腔炎(ふくびくうえん)を引き起こす?

副鼻腔炎ってなに?

鼻の周辺には副鼻腔(ふくびくう)といういくつかの空洞があり、その中に炎症が起こるのが副鼻腔炎です。

蓄膿症(ちくのうしょう)とも呼ばれ、

・膿(うみ)の混じった鼻水が出る

・鼻が詰まる

・頭痛などの痛みが出る

・匂いを感じにくくなる

といった症状があります。

虫歯との関係は?

虫歯(特に奥歯のもの)などによる炎症は、副鼻腔のひとつである上顎洞(じょうがくどう)まで広がることがあります。その結果、上顎洞に膿がたまり、副鼻腔炎の症状が現れます。

歯科治療が必要!

通常の副鼻腔炎は耳鼻科などで治療を行います。しかし、歯周の炎症が原因の場合、完全に治すには歯科治療が必要になります。