歯科衛生士ブログ
「噛む」ことで、記憶力アップ!?
勉強をするけれど、内容が全然覚えられない…。
記憶力が良くなる道具とか、方法とかないのかな…という皆さん。
ひょっとしたらその悩み、解決できるかもしれませんよ。
その方法とは、「噛む」こと。今回は「噛む」ことと「記憶力UP」の関係について、ご紹介します。
噛むと脳が活性化する!?
私たちは食べ物を口に入れて噛む(咀嚼:そしゃく)と、くちびるやほっぺたの筋肉を使います。
さらに、飲み込む時には舌や上あご、のど等の様々な筋肉が連動します。
口の周りには数多くの神経が張り巡らされていて、脳からの指令を受け取ったり、食べ物を噛み、飲み込む時にはたくさんの情報を脳に送り返しています。
このように、脳と口との間では情報伝達と指令がやり取りされており、噛む力や速さを変えているのです。
口の中は、髪の毛が一本まぎれこんだだけでもわかるくらい、鋭敏な感覚を持っています。
食べ物を噛むと、脳にたくさんの情報が送られ、脳のあらゆる部位を活性化させることがわかっています。
「噛む」ことの効能
噛むことは、脳の「海馬」と呼ばれる部分を刺激します。
海馬は「記憶の司令塔」と言われることもある部分で、脳に入った情報は、一旦海馬で整理され、大脳皮質と呼ばれる部分に振り分けられます。
高齢者の方に、ガムを噛んでもらいながら記憶テストを行った結果、噛まない時よりもテストの成績がアップした、というデータもあります。
また、「噛む」ことで、ストレスや不快感が軽減できる、という研究結果も出ています。
脳内には「扁桃体」という五感から入ってきた刺激を「快・不快」に判別する部位があります。
人は嫌な音を聞くと、血中の酢取れる物質が増え、扁桃体の活動が上昇します。
しかし、ガムを噛みながら嫌な音を聞くと、血中のストレス物質量が減少、さらに扁桃体の活動も低下したという研究結果があるのです。
「幸せホルモン」という別名もある脳内物質「セロトニン」は、リズム運動を行うと活性化することがわかっていますが、食べ物を「噛む」行為でも、セロトニンが増加することがわかっています。
セロトニンの分泌量が減少すると、不安になったり落ち込みやすくなったりするほか集中力が低下するとも言われています。
「噛む」ことで記憶力アップできるだけではなく、ストレスを感じにくくなったり、集中力が増したりするんですね。
皆さんも、ぜひご飯の時にはよく噛んで食べて、脳を活性化させましょうね!
最古の入れ歯
⼊れ⻭の起源を知っていますか?
⼊れ⻭は、昔から当たり前のように使われています。
⼈々の⽣活を⽀え続けてきた⼊れ⻭は、いったいいつから⽇本にあったのでしょうか。
歴史の⻑い⽇本の⼊れ⻭
⽇本の⼊れ⻭の歴史は、実はヨーロッパより200年も早く始まっています。
16世紀半ばには、ツゲの⽊などを彫刻して仕上げた「⽊床義⻭(もくしょうぎし)」が実⽤化されていました。
この職⼈芸的な⽊床義⻭は、その後明治時代まで⽤いられます。
最初は仏師の⽚⼿間の仕事から始まりましたが、江⼾時代には「⼊れ⻭師」と呼ばれる専⾨職業として定着しました。
⾷事をしても落ちないよう、上顎の粘膜に吸い付いて保持するような仕組みになっていますが、この仕組は現在も使われており、⼿先の器⽤な⽇本⼈の技術の⾼さがうかがわれます。
現存している最古の⼊れ⻭
現存している最古の総⼊れ⻭は、和歌⼭市の願成寺を開⼭した中岡テイ、通称「仏姫」と呼ばれる⼥性のものです。
1538(天⽂7)年に76歳で死去しているので、およそ500年前には⼊れ⻭が普及していたことがわかります。
ちなみに、この⼊れ⻭にはお⻭⿊が施されていたことが、X線解析と⾚外線分析により判明しています。
当時の⼊れ⻭の作り⽅
⽊床義⻭の材料には、割れにくく肌触りの良いツゲが⼀番とされ、中でも伊⾖七島のホンツゲが最⾼級品とされていました。
まずはそのツゲの⽊を輪切りにし、24時間煮てから⽔中に保存します。それを彫刻して⼊れ⻭の形に仕上げます。
また、ろう⽯や動物の⾻、象⽛、⼈間の抜けた⻭などを三味線の⽷で固定して、前⻭の代わりにしていました。
作り始める前には蜜蝋(みつろう)などでしっかり型を取り、最後には当たって痛いところを削るという細かな調整もしていたようです。
「親知らず」の意外と知らない豆知識
口の一番奥に生えてくる永久歯、「親知らず」。
一番多ければ上下左右に1本ずつ合計4本ありますが、人によっては4本ともない、あるいは1~3本ないこともあるそうです。
また、親知らずが歯ぐきに埋まったまま、生えてこないこともあるのだとか。
なぜ、親知らずと呼ばれるかと言うと、諸説あるようです。
例えば、乳児の歯の生え始めとは違い、親がこの歯の生え始めを知ることがないから。
あるいは、20~25歳ごろに生えるので、(平均寿命が今よりもずっと短かった頃は)昔は親と死別していることが多かったから、という説があるようです。
ちなみに英語では「wisdom tooth」と言い、物事の分別がつく年頃になってから生える歯だから、とされています。
親知らずが斜めに生えたり、途中までしか生えないと、歯ブラシで磨きにくくなり、虫歯になりやすいことがあります。
また、歯と歯ぐきの間にプラークや食べかすが溜まり、不衛生になり、炎症を起こすこともあると言います。
同じ理由で、口臭の原因になることも。
親知らずの抜歯にもいろいろな方法があるようですが、痛みを抑えるための手法・工夫が最近はなされてきているのだとか。
もし、親知らずが気になる・・・という時は、先生に相談してみましょうね!!
実は「歯」に関わりがある「出刃包丁」
名前の由来が、まさかの・・・!?
「出刃包丁(でばぼうちょう)」って、聞いたことがありますか?
包丁の中でも、刃が厚く、魚をおろしたり、鳥の骨などの硬い部分を切る時に使われる包丁です。
どうして急に包丁の話が出てくるんだろう…?と思いますよね。
実は、この出刃包丁の名前の由来と「歯」が、関係しているのです。
出刃包丁は、江戸時代に誕生したと言われています。
当時、刀や鉄砲を作る機会が減った刀鍛冶の職人が、大阪の堺市で作り始めたのが始まりとか。
なぜ「出刃」という名前がついたのか。
1684年に刊行された、堺の名産品について記されている「堺鑑(さかいかがみ)」という資料に、こんな記述があるんです。
「魚肉を料理する包丁他國に勝て當津より擣出を吉とす其鍛冶出歯の口本成故人呼で出歯庖丁と云り。今に至迄、子孫絶ず」
かいつまんでいうと、魚を料理するのに適した包丁を作った人が出っ歯で「出っ歯包丁」と呼んでいたらしいのです。
それが「出刃包丁」になった…。
そんな本当か嘘かわからない、冗談のような由来があるのです。
普通の包丁と比べると「刃が分厚く、出ている」から「出刃包丁」という説もあるそうですが…。
1684年の資料に「出っ歯の人が作ったから」と書いてあるなんて、ちょっと面白いですよね。