医療法人晃仁会 フクロ歯科医院

診療時間9:00-18:00

木曜・日曜・祝日休診

0120-998-418

027-231-5320

「歯の神様」がいるって、知ってましたか?

歯の痛みを「神頼み」で治す!?
前に『トイレの神様』という歌が流行りましたが、実は「歯の神様」もいるということ知ってましたか?
江戸の中期~後期にかけて、「歯の神様」信仰が始まったと言われています。
当時はお殿様や大商人など、一部の権力者だけが「口中医」、今でいう歯医者さんに診てもらえました。
それ以外の方々は、歯が痛くなったりしても、お医者さんの診察を受けられなかったのです。
では、どうしていたのか。一般庶民たちは「神頼み」や「おまじない」をするしかなかったのです。
現在でも、歯が抜けたとき「上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に投げる」という風習があります。
こうした「おまじない」で、歯が丈夫になるように、歯痛にならないようにと願っていたのです。
日本全国に「白山神社」と呼ばれる神社があります。
この白山神社の中には、「歯の神様」として信仰を集める神社もたくさんあります。
一説によると、歯が悪くなると口が臭くなる。
つまり、歯が臭い→「はくさ」、そこから、白山神社が歯の神様になった、というダジャレのような説も。
当時の方々にとって歯の痛みはかなり深刻だったようで、「私が死んだ後に墓参りした者は、歯痛から助ける」という遺言を残した人までいたようです。
当時の方々の苦労が、伝わってきますね。

歯医者さんの意外な仕事

「警察歯科医」って知ってますか?
「警察歯科医」という仕事を聞いたことがあるでしょうか?
警察署からの依頼を受けて、身元不明のご遺体の歯や口の中の状態と、生前に歯科治療を受けた際のカルテ記録やレントゲン写真などを照らし合わせて、該当者本人の確認などを行う仕事です。
歯は人間の身体の中で、最も硬度が高く、高温にも耐える組織です。
また、人間の歯の数は32本ですが、全ての歯の状態が同じというケースは極めて少ないのです。
そのため、大規模災害などで多数ご遺体がある場合、生前のデータとご遺体の歯や口の中の状態を照らし合わせ、ご遺体の身元確認を取ることが多いのです。
2001年に発生したアメリカ同時多発テロ(9.11)の際には、身元が判明したご遺体の約35%が、また2004年のスマトラ島沖地震による津波災害では、約56%が歯科所見により身元確認ができたとの報告があります。
このように、みなさんが知らない意外なところで、歯医者さんが活躍しているのです。