歯科衛生士ブログ
実は「歯」に関わりがある「出刃包丁」
名前の由来が、まさかの・・・!?
「出刃包丁(でばぼうちょう)」って、聞いたことがありますか?
包丁の中でも、刃が厚く、魚をおろしたり、鳥の骨などの硬い部分を切る時に使われる包丁です。
どうして急に包丁の話が出てくるんだろう…?と思いますよね。
実は、この出刃包丁の名前の由来と「歯」が、関係しているのです。
出刃包丁は、江戸時代に誕生したと言われています。
当時、刀や鉄砲を作る機会が減った刀鍛冶の職人が、大阪の堺市で作り始めたのが始まりとか。
なぜ「出刃」という名前がついたのか。
1684年に刊行された、堺の名産品について記されている「堺鑑(さかいかがみ)」という資料に、こんな記述があるんです。
「魚肉を料理する包丁他國に勝て當津より擣出を吉とす其鍛冶出歯の口本成故人呼で出歯庖丁と云り。今に至迄、子孫絶ず」
かいつまんでいうと、魚を料理するのに適した包丁を作った人が出っ歯で「出っ歯包丁」と呼んでいたらしいのです。
それが「出刃包丁」になった…。
そんな本当か嘘かわからない、冗談のような由来があるのです。
普通の包丁と比べると「刃が分厚く、出ている」から「出刃包丁」という説もあるそうですが…。
1684年の資料に「出っ歯の人が作ったから」と書いてあるなんて、ちょっと面白いですよね。